EGF、FGFはそれぞれアンチエイジングに効果的と言われております。
EGFとFGFのそれぞれの効果をおさらいし、EGF、FGFを同時に使う事でどのような効果が得られるか実際に行われた臨床実験の結果を元に学んでいきましょう。
EGFの効果
そのため、主に医療現場でやけどなどによる治療やケガや角膜を切開した時の傷の回復の治療などにも使われています。
EGFは、ターンオーバを促す効果があります。
EGFは新生細胞の成長を早めることで、古い細胞を剥離させる効果があるのです。
そのためシミやくすみ、ニキビ跡などに効果的です。
詳しいEGFの説明は、「ノーベル賞を受賞した化粧品成分EGFとは」をご覧ください。
FGFの効果
FGFは、お肌のハリや弾力を与える効果があり、加齢に伴い増えるシワやたるみの改善が期待できます。
FGFの働きにより、真皮に存在するコラーゲンやエラスチンの生成を促すからです。
コラーゲンやエラスチンは、細胞と細胞の間を埋め尽くしており肌の形を支えております。
これが真皮にあるため肌に弾力が生まれるのです。
詳しくは、FGF(線維芽細胞増殖因子)とは?オススメのFGF化粧品の選び方と使い方FGFについてをご覧ください。
EGFとFGFの相乗効果の実験
1997年、アメリカのブラウン博士はEGFとFGFで「皮膚老化を抑制する方法」という特許を取得しました。(資料:アメリカ特許#5618544)
その中で、FGFは実際に真皮にまで効果を与えることができるのかを判定する臨床実験を行いました。
12名の被験者を対象に、それぞれ4種類のクリームを
「一般的なスキンケアクリームのみ使用した人」
「EGFが含まれているクリームのみを使用した人」
「FGFが含まれているクリームのみの利用した人」
「EGFとFGFのクリームの両方を使用した人」
使用させ外傷を受けていない皮膚に治療を行いました。
臨床実験の結果、EGFとFGFの相乗効果がある事が判明。
60日間連続で塗布後、真皮に存在するヒドロキシプロリンの量を計測しました。
ヒドロキシプロリンとは、コラーゲンの主要成分でもエラスチンを含むアミノ酸の1種です。
真皮に存在するコラーゲンや、エラスチンの量を測定する際の指標として使われます。
「60日間連続塗布後の真皮のヒドロキシプロリン量」の変化をまとめたものが下記の表です。

表を見てみると、
FGF単体で、ヒドロキシプロリン量45%増加。
EGFとFGF両方を使用した場合ヒドロキシプロリン量80%増加。
というデータが表れ、EGFとFGFの相乗効果によって真皮のヒドロキシプロリンの量が2倍になったという結果が得れました。
このようにブラウン博士は、EGFとFGFは相乗効果があることを実証しました。
まとめ
FGFの効果、つまりコラーゲンを生成させシワやたるみ、ほうれい線を治したいという方はEGFも同時に使うことが効果的です。
一方で、EGFの効果を最大化させるわけではないので注意が必要です。
EGFの効果は、ターンオーバを促すことで肌のキメを整えたり、シミやくすみを改善させる効果があります。
これらの肌トラブルで悩まれている方は、EGFのみの使用で十分でありFGFを使う必要はありません。
たまに、EGFとFGFの両方が含まれている化粧品がありますがそれぞれ肌に期待できる効果は違うためしっかり違いを理解しておきましょう。